2012年11月29日木曜日

娘の誕生

1:20
クリニックへ到着。
夜間通用口のインターホンを鳴らすと、すごく小さな声で何か言われ、カギが開く。
中へ入って、待合所を通り抜けて2Fのナースステーションへ。

すぐにLDR室へ行くとのことで、
「普通のとフリースタイルとどっちがいい?」と聞かれ、
さんざん迷った挙句、普通の分娩台を選択。

このときはまだ強い生理痛くらいの痛みで
「尿モレだったら恥ずかしいけど、そうだったらいいな」と笑っていられたほどの余裕。

しかしベッド兼分娩台に乗って検査を受けたところ、やはり破水だったため入院決定。
でも子宮口は1センチくらいで、「今日中に生まれればいいね」とのこと。

すぐにNSTの機材を装着され、このときすでに2~3分間隔。
「まだまだ生まれませんので、旦那さんは今のうちに少しでも寝ててください」
と言われ、夫は私の病室のベットへ。
ひとりになった私は、おなか痛いのに眠たくて、
陣痛の少しの合い間にでもウトウトしながら朝まで過ごす。


7:00
夫がLDR室へ戻ってくる。
少し話をするものの陣痛の時は返事もできなくて、陣痛逃しの呼吸をするのに必死。
今そんな話してる余裕はないんだよ・・・わかっておくれ・・・

少しして、朝食が運ばれてきて、痛みに耐えながら少しずつ食べる。


9:00
診察。
このときの内診が半端ない激痛!
子宮口は3センチほどとまだまだ。
破水しているので、陣痛を強めて子宮口を開きやすくするための薬(プロスグランジンE2)を内服することに。
一時間に一錠、6回まで。


12:00
お昼ごはんを食べ終わった頃から、陣痛が強くなる。
もう、薬は飲みたくない、と思うほど。
耐えるのに必死!!
陣痛がくるたび、夫にずっと腰をさすってもらう。
不思議と陣痛がちょっとマシに。


14:00
6回の薬の内服が終わる頃には、陣痛に加え下に押される感じになる。


15:00
いきみたい感じになる。
時々様子を見にくる助産師さんに、「まだまだですか・・・?」と聞くと、
「まだしゃべれるから、まだまだですよ」と言われて
気持ちが折れそうになる。


15:30
いきみたい感じを我慢しきれなくなり、ナースコール。
調べてもらうと、子宮口は9センチほどに。

「まだまだ」と油断していたらしく、ここからバタバタと準備がはじまる。
ものすごいいきみたいのを「うぅー!」と必死に我慢。


16:00
ようやく準備が整い、いきみ始める。


17:00
いきみ続けるがまだまだ生まれない。
汗がものすごいし喉が渇く。
まともにしゃべれないので、ジェスチャーで夫にタオルや飲み物をもらう。


18:00
陣痛が弱くなる。
「自然分娩は2時間まで」と言われ誘発剤を点滴し、陣痛復活。


18:30
「髪の毛みえてるよ!」と言われるも、なかなかその先進まず。
「赤ちゃんも苦しいから」とのことで会陰切開することに。


18:58
「オギャア!」
かわいい産声が聞こえ、ついに誕生!

わがまままを言って、血がついたまま一度抱っこさせてもらう。
抱いた瞬間に、こみあげるものが。
やっと会えたね、がんばったね、と声をかける。

すぐに引き離され、娘はきれいにされて体重を測られたり。
その間中、ずっと泣いている。
いきみはじめてから3時間だから、娘もつらかったのかも、と申し訳なく思う。
夫を見ると少し目がうるんでいるように見える。
大変だったね、がんばったね、と声をかけてくれた。

夫は一度部屋から出され、私の処置。

夕食を買ってきてくれた夫が戻る。
娘が私の横に寝かされ、胸に吸いつく。
とても小さいのにとても力強かった。
その娘の姿に夫と二人でみとれる。




出産はいきみ始めてからは3時間もかかってしまい大変でしたが、
なんとか吸引などをせず自然分娩で産むことができました。

出産中は意外と冷静で、
娘ががんばって生まれてくる日なんだから、いい日にしたい。
娘が生まれてきやすいように、私もがんばらなきゃー。
ということばかり考えていました。

叫ばずにいられたのも、友人アドバイスのイメトレが効いていたんだと思います。
イメトレ、けっこう大事!

夫がずっとそばにいてくれたことも大きかったです。
昼過ぎに陣痛が強くなってからは、夫にずっと腰をさすってもらっていました。
出産中も、ずっと分娩台のそばにいて声をかけてくれて、
私はその声にあまり応えられなかったけど、本当に力になりました。


家族みんなでがんばれた感じがして、一生忘れられないような一日になりました。


元気に生まれてきてくれて、本当にうれしかった。
ありがとう。







そして先日迎えた、一回目の結婚記念日。

ワインと(私は飲んでませんが)、久しぶりに用意した夕食と、
夫が買ってきてくれたケーキで、ささやかにお祝いしました。


夫はロマンチックな演出などまったくないタイプですが、
時々こーいう気づかいはしてくれるんです・・・。
それがうれしかったりします(笑)

2012年11月28日水曜日

出産前日

娘が生まれて娘が生まれて3週間がたちました。
少しずつブログを再開しようと思います。


まずは出産のことを書き留めておきたいと思います。


 出産前日の朝。

「出血!!」と焦ってクリニックに電話。
「おしるしのようですね」
・・・おしるしのこと、すっかり忘れてました。

この日はもうドキドキで、
おしるしがあってからどのくらいで出産になるのだろうとネットで調べまくり。
多くの人は二日以内に出産になったとのこと。
出産は体力が必要なので、おしるしがあったら昼寝をしたり、夜早く寝たりして
体力を温存するのがいいそう。

この日は日中、軽い生理痛のようなものも。
でも、この日はどうしても済ませたい用事があったので駅までお散歩しました。

そしてお昼頃に再度おしるし。
午後は出産についての本を読み返したりしながら、安静に過ごしました。
少しお昼寝もして。


夫の帰宅後、念のためお酒は我慢してもらいました。

21:00
床につく。
でも、いつもと寝る時間が違うせいなのか、出産への緊張なのか、なかなか寝つけず。
横になってるだけでも違うよね、と、布団の中でイメトレしていると、いつの間にか眠りにつく。

23:00
水っぽい感じがしてお手洗いへ。
またおしるしかなと思い、布団に戻るも生理痛のような痛みが規則的にやってきて寝られない。
時間を計ってみると4~6分間隔。

0:40 & 0:50
出血。
水が染み出てくる感じ。
まさか、と思って、なぜかアタフタと入院準備を先にし出す。
その後クリニックへ連絡すると
「破水かもしれないので、すぐに来てください」とのこと。


寝ている夫を起こして、クリニックへ向かうのでした。


つづきます。