クリニックへ到着。
夜間通用口のインターホンを鳴らすと、すごく小さな声で何か言われ、カギが開く。
中へ入って、待合所を通り抜けて2Fのナースステーションへ。
すぐにLDR室へ行くとのことで、
「普通のとフリースタイルとどっちがいい?」と聞かれ、
さんざん迷った挙句、普通の分娩台を選択。
このときはまだ強い生理痛くらいの痛みで
「尿モレだったら恥ずかしいけど、そうだったらいいな」と笑っていられたほどの余裕。
しかしベッド兼分娩台に乗って検査を受けたところ、やはり破水だったため入院決定。
でも子宮口は1センチくらいで、「今日中に生まれればいいね」とのこと。
すぐにNSTの機材を装着され、このときすでに2~3分間隔。
「まだまだ生まれませんので、旦那さんは今のうちに少しでも寝ててください」
と言われ、夫は私の病室のベットへ。
ひとりになった私は、おなか痛いのに眠たくて、
陣痛の少しの合い間にでもウトウトしながら朝まで過ごす。
7:00
夫がLDR室へ戻ってくる。
少し話をするものの陣痛の時は返事もできなくて、陣痛逃しの呼吸をするのに必死。
今そんな話してる余裕はないんだよ・・・わかっておくれ・・・
少しして、朝食が運ばれてきて、痛みに耐えながら少しずつ食べる。
9:00
診察。
このときの内診が半端ない激痛!
子宮口は3センチほどとまだまだ。
破水しているので、陣痛を強めて子宮口を開きやすくするための薬(プロスグランジンE2)を内服することに。
一時間に一錠、6回まで。
12:00
お昼ごはんを食べ終わった頃から、陣痛が強くなる。
もう、薬は飲みたくない、と思うほど。
耐えるのに必死!!
陣痛がくるたび、夫にずっと腰をさすってもらう。
不思議と陣痛がちょっとマシに。
14:00
6回の薬の内服が終わる頃には、陣痛に加え下に押される感じになる。
15:00
いきみたい感じになる。
時々様子を見にくる助産師さんに、「まだまだですか・・・?」と聞くと、
「まだしゃべれるから、まだまだですよ」と言われて
気持ちが折れそうになる。
15:30
いきみたい感じを我慢しきれなくなり、ナースコール。
調べてもらうと、子宮口は9センチほどに。
「まだまだ」と油断していたらしく、ここからバタバタと準備がはじまる。
ものすごいいきみたいのを「うぅー!」と必死に我慢。
16:00
ようやく準備が整い、いきみ始める。
17:00
いきみ続けるがまだまだ生まれない。
汗がものすごいし喉が渇く。
まともにしゃべれないので、ジェスチャーで夫にタオルや飲み物をもらう。
18:00
陣痛が弱くなる。
「自然分娩は2時間まで」と言われ誘発剤を点滴し、陣痛復活。
18:30
「髪の毛みえてるよ!」と言われるも、なかなかその先進まず。
「赤ちゃんも苦しいから」とのことで会陰切開することに。
18:58
「オギャア!」
かわいい産声が聞こえ、ついに誕生!
わがまままを言って、血がついたまま一度抱っこさせてもらう。
抱いた瞬間に、こみあげるものが。
やっと会えたね、がんばったね、と声をかける。
すぐに引き離され、娘はきれいにされて体重を測られたり。
その間中、ずっと泣いている。
いきみはじめてから3時間だから、娘もつらかったのかも、と申し訳なく思う。
夫を見ると少し目がうるんでいるように見える。
大変だったね、がんばったね、と声をかけてくれた。
夫は一度部屋から出され、私の処置。
夕食を買ってきてくれた夫が戻る。
娘が私の横に寝かされ、胸に吸いつく。
とても小さいのにとても力強かった。
その娘の姿に夫と二人でみとれる。
出産はいきみ始めてからは3時間もかかってしまい大変でしたが、
なんとか吸引などをせず自然分娩で産むことができました。
出産中は意外と冷静で、
娘ががんばって生まれてくる日なんだから、いい日にしたい。
娘が生まれてきやすいように、私もがんばらなきゃー。
ということばかり考えていました。
叫ばずにいられたのも、友人アドバイスのイメトレが効いていたんだと思います。
イメトレ、けっこう大事!
夫がずっとそばにいてくれたことも大きかったです。
昼過ぎに陣痛が強くなってからは、夫にずっと腰をさすってもらっていました。出産中も、ずっと分娩台のそばにいて声をかけてくれて、
私はその声にあまり応えられなかったけど、本当に力になりました。
家族みんなでがんばれた感じがして、一生忘れられないような一日になりました。
元気に生まれてきてくれて、本当にうれしかった。
ありがとう。
そして先日迎えた、一回目の結婚記念日。
夫が買ってきてくれたケーキで、ささやかにお祝いしました。
夫はロマンチックな演出などまったくないタイプですが、
時々こーいう気づかいはしてくれるんです・・・。
それがうれしかったりします(笑)